2008年モデルのC6を芝浦のヤナセ東京で試乗してきた。クーペとZ06はデリバリーが遅れて未入荷らしく、現在はコンヴァーティブルだけが日本に入ってきているそうだ。
私の2005C6クーペとの違いは、エンジンが6.2リッターのLS3になり、パワーが436psになったのと、ATが6速になり、ステアリングの左右にマニュアルシフトのパドルがついたというところぐらい。外見ではアルミホイールのデザインが変わっている。
お台場と芝浦を結ぶレインボーブリッジのわき道を走っただけなので、せいぜい100キロぐらいしかスピードを出さなかったのだが、ATの6速化でどうも低速での走りにギクシャク感が出ているように感じた。1速がローギアードされて出足に力強さを感じるはずだのだが、実際はすぐに2速に上がってしまい、シフトショックもあるし、こちらが意図したところまで加速が続かず、力もガックリ落ちてしまう。やはり有り余るトルクで強引に走るアメリカンV8に多変速化はあっていないのではないか?そんなに変速を繰り返しても鬱陶しいだけである。4速ATで、街中を流すときは3速、ちょっと加速するときは2速、高速では4速でクルージング、1速は停止からの発進専用というのがわかりやすくて、実際最適だと思う。まあ、6速化で80キロ時のエンジン回転数がたったの1000回転に収まるというメリットもあったが(これでも余裕で走る)。