
最新型のBENZ SLK350が我が家に来ている。例によってC200のメンテナンス中の代車である。最近、SLKも廉価版のSLK280が出たようだが、これは3500ccの強力版だ。C6やフェラーリの敵にはなりようがないだろうが、BMWやポルシェの絶好のライバルかも(ついでにAUDIクアトロなんかも)。
こうなると当然気になるのは我がC6との走行性能の比較である。C200では比べる気にもならないが、これならちょっとは気になる。もちろんSLK350だってカローラ並みの小型ボディにV6 3500cc DOHC 275psであるから走りに不満はない。街中では7速ATの小気味よさもあってC6よりもキビキビ走る。未確認だが、最新型エンジンだから(おそらく)バルブタイミングの切り替えなどもついているのだろう、低回転から高回転(といっても6000回転でレッドゾーンだが)までトルクの山や谷がない。アクセルを深く踏み込まないとパワーが炸裂しないCORVETTEよりも確実に速い。ショートホイルベースとあいまって街中や峠(笑)なんかでは最強の一台に違いない。
ところが、高速道路を走るとやや印象は悪くなる。あたりまえだが404psと275psの違いは如実に現れてくる。どちらも未体験の人には想像の世界だろうが、アクセル全開で100km/h付近から加速すると、それこそあっという間に○00km/h(当局の規制によりあえて数字を伏せる)に達するC6に比べ、(7速ATなので何速かは不明だが)シフトダウンして6000回転まで回ってさらにシフトアップしていかないといけないSLK350はやはりかったるい。体感では倍ぐらい加速性能は違う。もちろんC6(いまだに4速ATだ)も2速にシフトダウンして加速するのだが、この2速の加速は強烈である。おそらくオーバー400psの世界を体験したことのない人には想像すら不可能だろう。2速で1○0km/h(規制により伏字)まで加速して最後に3速で○00km/hに達する。その間、ドライバー(って私のことだが)の呼吸は止まり、シートに押し付けられて身動きがとれない。
こういう台詞は国産ターボエンジンが出た25年前から言い古されているが、オーディオと同じで高速道路上では下には下、上には上があるのである。2500cc200psぐらいのエンジンを積んだマークⅡやBMW525なんかとは次元が違う。1500ccしか知らない人にとっては2500cc200psでも感動の加速性能だろうし、高速道路を走ると自分がハイウエイ・スター(爆)になって天下を取ったような気分になる気持ちもわからなくはない(値段だって決して安くないしね)。だが、世の中上には上があるのである。素直にそのことを認めようではないか(笑)。頼むから意地張って追い越し車線で頑張らないで欲しい。マークⅡも525も(ついでにE320もロイヤルサルーンもグランツーリスモも)その後ろ姿には見飽きた。ヨタヨタ、モタモタ走っているその後ろ姿は十分みっともない。私に走行車線から追い越すなどという違法行為をさせないようにして欲しい。