
仕事帰りにATMに入金のため仕方なくコンビニに寄ることがある。入金するだけで買い物はしない。こういうところで買い物をするのはキライなのだ。まったくロクなものを売っていないし、客も怪しい変なのばかりである。こういうところは早々に立ち去るのが賢明である。
こっちはたまに行くのに決まって見かけるBMWがある。ご丁寧にもナンバーが「528」なので5シリーズの528なのだろう。綺麗なブルーメタリックのボディにMテクのエアロが決まりすぎで、いかにも無理して中古買いましたという雰囲気を醸し出している。乗ってるのは35歳ぐらいの公務員かSE風のぜんぜん似合わないヲタク風の男である。後部座席にチャイルドシートがつけっぱなしなのが笑える。
最近のBMWはほとんどがオプションのMテクのエアロがついていて、どれもこれもそのままツーリングカーレースに出れそうな格好をしている。本来はオプション扱いでノーマルボディのものもあるはずなのだが、こういうクルマではどうせ買うならと派手なほうが好まれるのだろう、今ではエアロつきの方が多いのではないか?国内で後から取り付けるのではなく、最初からエアロつきで輸入しているはずである。雑誌の価格表を見て買いにいったら+100万ぐらいのオプションがついたのしかなくて、結局高い支払いを強制されるというBMWやボルボの得意とする商法である。ディーラーもそのほうが売上げが増えるので一石二鳥である。かくして日本を走っているBMWはほとんどがM3かM5かと見まちがえるような状態になってしまった。こういうところがBMWユーザーの程度のほどを表している。これならスカイラインやスープラを買うのとなんら違いはない。もっとも本人はこだわりの独逸車に乗っているという自負があるのだろうが、私などから見れば笑止千番、スカイラインもBMWも同じようなものである。ほどほどにカッコよくてそこそこ速い。大勢が乗っていて後ろ指をさされることがない無難なクルマ、そんなイメージしか見えてこないのである。

ま、そうはいっても私も魔がさしてM3に乗っていたことがある。94年式5速マニュアル。3000cc280psであった。速くて、おしゃれっぽくて決して悪いクルマではなかったが、同じボディの318クーペ(5速MT)にMテクニックのエアロがついたのが発売されて、エンブレムだけM3にしたニセモノばかりが走っているようになった。これがニセモノとわかるのは数少ないM3オーナーだけである。普通のBMWオーナーにも判別は不能であろう。ましてや一般人には到底判別不能である。こういうのが馬鹿らしくなったし、ディーラーもYANASEのような全国組織ではなく地域ごとに独立資本のにわか外車ディーラーでサービスも悪い。これで嫌になって手放した。
BMWのディーラーは地元の運送会社とか修理工場がBMWジャパンからライセンスを買ってフランチャイズで営業しているのである。だから隣の県のディーラーなどまったくの別会社で単なる商売敵、遠くに引越しなどしようものなら悲惨な結果になる。新車を買った客という特権(笑)はそこで消滅するのだ。日本で輸入車に乗るのはキビシイ。YANASE以外では決して買ってはいけない(+_+)